以下、実際にあったコピー品にまつわるエピソードです

長文のためお酒業界の方・お時間ある方だけお読み下さい。。

(すべて事実ですが、一応の謝罪文を提出してもらったので名称一部伏せています)

(現在、コピー品のコピー品が世界中のモールに出回り、日本製と謳う店まで出る)

 

数年前、大手のお酒メーカー(4大ビールメーカーの一つ・以下、同社)の社員さんが弊社直営・下北沢の飲食店に来店。

『会社の先輩の送別会にどうしても木樽ジョッキを贈りたくて、、来週までにどうしても必要なんです!』

そこの会社の生ビールは弊社のお店で専売契約も交わしたこともあり、善意で3日徹夜し用意しました。

(あとから知ったが)

そのまま中国に持って行き、作られたのがこれ数千個(弊社製品と違い、木組みではありませんが)

その後何も知らない弊社に、

同社支店長クラスの営業さんがチラシを持って『木樽ジョッキのキャンペーンをやるのでいかがですか?』

弊社 『き・・・・はい??!!』

もう耳を疑いました。そもそも木樽ジョッキや樽ジョッキは弊社の登録商標ですし、、

 

同社営業さんは弊社店内にずらっと並ぶ木樽ジョッキを見て

何かまずい雰囲気を感じ取ったらしく

後日『すいません!完全にウチの社員がやらかしました!』と電話が、

そして企画責任者の方(Mr.ギリシャ)が謝罪に来店。

自分一人(経費で)酔いながら、事細かくコピー品の経緯を説明してくれました。

●当時の弊社ホームページを丸ごとパワポにダウンロードし予算を獲得したこと

●若い社員にどうにかしてサンプル買ってこいと指示したこと(送別会の話も嘘だったと、、、怒)

輸入したコピー品全てに鉛が検出され、関西の塗料会社で塗り直したこと

●取手の強度が弱く、その他にも問題が多いためキャンペーンはすぐに終了すること。

、、、そして最後に、木樽ジョッキについて謝罪を吐き出し気が楽になったのか

『いまこの会社のグラスをパクろうと試行錯誤してるんですよ』、、と自慢げに見せてくれました、、

謝罪しに来て、そのパクるって言葉使う?まさに確信犯・・・・心底衝撃でした。

 

諸々人として会社としてどうなんでしょうか?

しかも弊社、御社が作るお酒とエンドユーザーさんを繋ぐ販売店ですよ!?

 

「今後はこんな事態を繰り返さないと書面で約束してほしい。」と伝え連絡しても、

同社の責任者(Mr.ギリシャ)は栄転し、後任の方はなぜか不在不在の一点張り。

他の社員さんに聞くと、『実は責任者から前任のクレームだし無視しろって指示が、、私にはどうしようもなくてすみません』と。

同社にはとても優秀で信頼できる社員さんが居るのに、残念な人はどこにでも居るんだな。。

 

その後、大手酒販店さんの力も借り『帳合店に違法行為をしておいてこのまま無視するのなら・・・』と通知したところ

すぐに同社から、会社として正式な謝罪文をもらいました。

、、、

その会社の『あれ人気ありそうだから安い国でコピー品を作ろう。キャンペーンなら本家にそこまで怒られないでしょ』そんな安易な気持ちが増殖して、Amazon・eBAYに同じコピー品のコピー品が乱立、いまでは数十種類出回っています。

(検索すぐ出るので見たことある方も多いかと)

悲しいことに最近はこのコピー品を、『木樽ジョッキ買った』とつぶやいてしまう方まで。 

 

何が言いたいかというと

「嘘ついて偽物作るとかやめて!アイディアやブランド。日々独創性に心血注いでいるモノ作りを、お互い尊重していきましょう」

 

 

世界初の木樽ジョッキ発売日、

どうしても売って欲しいと知人を介し来店した同社会長さんが、記念すべき最初の購入者だったというのに。。。